OLIVARIと建築家の挑戦

OLIVARIと建築家の挑戦

2020.07.22

ドアハンドル一つにしても、それは建築の一つである。
そのような概念のもとにOLIVARIのドアハンドルはデザインされています。
そうすることによって、主張しすぎず建築に馴染みつつも記憶に残るドアハンドルが生まれているのです。
 
Gio PontiがデザインしたLamaは、1954年に発売されてから50年以上たった今でもとてもポピュラーでOLIVARIを代表するハンドルの一つです。
彼はミラノにあるPirelli社の高層ビルのためにこのハンドルをデザインしました。
Lamaはイタリア語で刃を意味します。その名の通り薄く鋭い刃のようなフォルムを持ちつつも緩やかに入る光の反射によってどこか柔和な印象も与えています。
一見するとシャープで無機質ですが、人間工学的な要素も取り込み、人間の手のしなやかさとハンドルの握りやすさの均衡を保ったのです。
これらには古典象徴主義が機能主義に打ち勝つという彼のビジョンを凝縮されています。
このように彼はOLIVARIとの共同制作の中で、彼の思想や情熱を建築だけでなくそこに入るドアハンドルにまで送り込みデザインしたのです。